自動車のABS
ABSは、自動車の安全装置のひとつで、アンチロック・ブレーキ・システムの略です。自動車は急ブレーキをかけたとき、タイヤにロックがかかり、ハンドルなどがとられてしまうことが少なくありませんでした。そのため、玉突き事故の連鎖反応などが起こり、大事故につながることもありました。ABSは、急ブレーキをかけたときに、自動車のハンドルがロックされるのを防ぐ装置です。これによって、ハンドルがとられるということがなく、自動車事故を回避することができるようになっています。
ABSは、どの自動車にも標準装備としてついています。できるだけ事故を回避する装置としてはかなり有効で、自動車のハンドルをとられることによる事故は減少しているといっていいでしょう。
ABSは自動車の安全性を向上するために、早期に開発されたシステムです。開発されたばかりのころは、一部の高級車にのみ装備されていました。ところが、安全性が立証されてからは、適用範囲が広がり、ほぼ全部の自動車に装備されるようになりました。
今では、ABSが装備されていない自動車のほうが少ないといってもいいでしょう。そのくらい一般的に普及し、だれもが知るところとなっている安全装置です。